A Charity Compilation in Aid of the 2025 LA Wildfires -resilience-
dublab.jpがキュレーションしたロサンゼルスの山火事被害支援のチャリティコンピレーション・アルバムの為に1曲書き下ろしました。6月7日リリース。予約受付中。
dublab.jp presents: A Charity Compilation in Aid of the 2025 LA Wildfires -resilience-
Compile and Produce: Yuki Tamai, Hi-Ray, mamekx
Mastering: AZZURRO
Production Management: Yusuke Ono
Advisory: Masaaki Hara
PR Support: Kunihiro Miki
Design: Kohei Nakazawa
白石隆之 / Kōsen-ga
●コメント
タイトルのKōsen-gaは、明治時代初期の短い期間にだけ流行した輪郭線を使わない新しいスタイルの浮世絵「光線画」から取りました。月明かり、ガス灯など、文字通り光と(暗がり)を強く意識した「光線画」の生みの親、小林清親の作品「天王寺下衣川」には闇夜の中、多くの蛍が飛ぶ川辺の家の窓越しに親子のように見える二つの人影が描かれ、そこには穏やかで深く静かな時間が流れています。この絵の翌年、清親は『両国大火浅草橋』を描くのですが、その火事で清親本人も自宅を焼失。これ以降、清親は光線画のスタイルを封印してしまいます。当時の清親の心中と今回被害に遭われたLAの人達に思いを馳せつつ、「光線画」の暗がりの中に浮かぶ光に祈りを込めて曲を作らせてもらいました。一旦完成した後、何かちょっと足りない気がして、東日本大震災が起こった2011年に作った約2分の短い曲を後半に繋げたことも記しておきます。
小林清親「大川岸一之橋遠景」 明治13年(1880年)
小林清親「天王寺下衣川」 明治13年(1880年)
小林清親「両国大火浅草橋」明治14年(1881年)
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